腎泌尿器科

Shibata Jinhinyokika Clinic
診療時間
7:00~9:30
早朝手術
7:00~9:30
早朝手術
9:30~12:00 8:30~12:00 9:30~12:00 8:30~12:00 8:30~12:00 8:30~12:00
13:30~18:00 13:30~17:00
第2・4は休診
13:30~18:00 13:30~17:00 13:30~17:00
休診日
※第2・4火曜午後、土曜午後、日曜・祝祭日は休診となります。

〒080-0028
北海道帯広市西18条南2-11

アクセス

前立腺肥大症

前立腺とは、膀胱の出口にあり尿道を包むようにあるクルミ大の男性特有の臓器です。
前立腺肥大症とは、加齢と共に肥大した前立腺が尿道を圧迫し、膀胱の出口が狭くなるため、下記のような排尿症状がでてくる状態です。

  • おしっこをした後もまだ残っている感じがする
  • おしっこをした後2時間以内にもう一度トイレに行く
  • 途中でおしっこが途切れる
  • おしっこを我慢するのがつらい
  • おしっこの勢いが弱くなった
  • おなかに力を入れないと排尿できない
  • 夜中に何度もトイレに起きる

食生活の欧米化にともない患者数が急増しており、2002年の患者調査では約40万人の男性が前立腺肥大症に罹っていると言われています。
治療は、まず薬を飲んで尿が楽に出るようにして、排尿症状の改善を目指します。
それでも症状の改善が不十分な場合は、患者様と御相談のうえ手術を行います。

現在、当院ではHoLEP(ホーレップ)という手術を導入しております。このHoLEPという手術は、ここ10年程で広まってきた新しい手術で、細いカメラ(内視鏡)を尿道から挿入し、肥大した前立腺(内腺)を、レーザーを用いてくり抜くことにより排尿しやすくなることを目指すものです。従来の前立腺を削る手術であるTUR-P(ティーユーアールピー)よりも出血が少なく体への負担も少ないという利点があります。また当院独自の取り組みとして、必要に応じ、HoLEPに加えて、外腺(内腺を包んでいる被膜で前立腺がんの発生母地となることがある)を可能な限り削り、外腺組織の病理検査も行うことでがんの見落としがないように努めています。

尿路結石症

尿路結石症は腎臓でできた結石が尿路につまって尿の流れが悪くなる病気です。泌尿器科において最も頻度の高い病気の一つです。典型的な症状は激しい疼痛と血尿です。時に尿路感染をおこし高熱の出る方もいます。
結石の場所によって以下の3つに分けられ、症状に違いがあります。

  • 腎結石
    腰部、側腹部の疼痛。無症状のこともある。血尿。尿路感染症。
  • 尿管結石
    疝痛発作(背中からわき腹にかけて刺すような激痛)。吐き気、嘔気、冷や汗などを伴うこともある。血尿。時に尿路感染による発熱。
  • 膀胱結石、尿道結石
    排尿時痛、頻尿、残尿感。排尿困難。血尿。

治療は、まず痛みをとり、保存的治療または外科的治療により結石を排出させます(以下1~3)。

  1. 痛みの除去
    非ステロイド系抗炎症薬(座薬、内服)、鎮痛鎮痙剤
  2. 保存的治療
    長径5mm以下の結石は自然排石する可能性が高いので、十分な水分摂取と排石促進薬にて経過観察します。
  3. 外科的治療
    • 内視鏡手術
      膀胱結石の場合、尿道から細い内視鏡を挿入してレーザーで結石を砕きます。 当院では麻酔専門医の協力も得て、安全で苦痛の少ない手術ができる環境を整えています。
    • その他
      体外衝撃波砕石術(ESWL)(体外から尿路にある結石に衝撃波をあてて砕く)や経尿道的尿管結石砕石術(TUL)などもあります。

再発しやすい病気であるため、治療後も水分補給を欠かさずに、バランスのよい食事と規則正しい食生活を続けることが大切です。また定期的に検診をうけることも大切です。

PSA・前立腺がん健診

前立腺がん検診・PSA

前立腺がんは、アメリカでは男性に発生するがんの第一位であり、日本でも急速に増加してきており、2020年には肺がんに次いで2番目に多い男性のがんとなり、死亡率も2000年の2.8倍になると推定されています。
日本泌尿器科学会では、前立腺がんの早期発見・死亡率低下のために、PSA検診(採血検査)を推奨しています。

PSAとはProstatic Specific Antigenの略で、前立腺特異抗原とも呼ばれています。
PSA は、前立腺腺組織から分泌される正常なタンパク分解酵素で、精液をサラサラにして精子の運動が停止しないように働きます。PSAは本来血液中に逸脱してこない酵素ですが、前立腺がんでは血液と腺組織との関門が破壊されるため、血液中に逸脱してPSA値が上昇します。

年齢や状況によりますが、PSAが4以上であればがんの心配があるとされています(注意:PSAは炎症や前立腺肥大症など他の要因の影響を受けることがあり、PSA上昇のみではがんとは限りません)。PSA、直腸診、超音波などで前立腺がんが疑わしい時には、前立腺生検を行い、顕微鏡検査(病理検査)でがんが証明されれば確定します。

当院では前立腺がん検診を行っていますのでお気軽にご相談ください。

前立腺生検について

PSAが高い方について前立腺にがんがないか判定するために行います。

当院では、超音波ガイド下経直腸的前立腺生検(肛門から挿入した超音波プローブで前立腺を観察しながら直腸を通して生検用の針を刺して前立腺組織を採取する)を行っています。

女性泌尿器科

泌尿器科は女性にとって特に受診しづらい科とされてきました。しかしながら排尿の問題は女性にとって決してまれではありません。
女性泌尿器科では女性患者さんのQOL(quality of life:生活の質)の向上を目指しています。気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

女性泌尿器科の主な疾患と治療法

女性泌尿器科では主に以下の疾患を扱っています。

  • 尿失禁(尿もれ)
  • 頻尿、過活動膀胱
  • 間質性膀胱炎
  • 骨盤臓器脱(性器脱)
  • 急性膀胱炎、腎盂腎炎

そのほか健康診断で血尿を指摘された、尿路(腎臓、尿管、膀胱)に結石がある、なども扱っています。
そのほかでも気になる症状がありましたらお気軽にご相談下さい。

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